2016年11月15日
漱石と猫、そしてフランス語訳
皆さん、こんにちは!
「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」
(急に、すみません
)
このセリフを聞いたことがない日本人はいないでしょう。
言うまでもなく、夏目漱石の『吾輩は猫である』
(以下『猫』という)の最初のセリフですね。
漱石は、日本文学において、非常に
偉大な存在になっています。
フランスでは三島由紀夫や川端康成、
いま大流行の村上春樹ほど
人気が高いとは言えませんが、
ほぼ全作がフランス語に翻訳されています。
『猫』も翻訳されていますが、
前述のセリフがどういう風に訳されたかを
挙げてみたいと思いまーす!

"Je suis un chat. Je n'ai pas encore de nom."
原文で初めて読む時は、
「猫が吾輩みたいな偉そうな言葉を
使うって、何なんだよ!」 と感じるのが
普通のリアクションだと思うのですが、
フランス語訳ではどうでしょう。
"Je suis un chat."
ごく普通のフランス語ですね。
自己紹介の定番、
「Je suis français」 (私はフランス人です)や
「Je suis musicien」(私はミュージシャンです)
と同じで、全く偉そうには聞こえません。
(フランス語で喋ると何言っても
偉そうに聞こえると思う方はいるかもしれませんが、
それは別としてね!
)
実はこの「吾輩」のニュアンスを
フランス語で表すのが困難だというよりも
無理に近いといっても過言ではありません。
日本語にたくさんある「わたし」、「僕」、
「俺」、「わたくし」、「我」、「吾輩」などに対して、
フランス語には「Je」しかないのです。
『猫』の翻訳家が、、翻訳上で伝えられなかった
「吾輩」のニュアンス、猫がその言葉を使う滑稽さを
脚注で説明しています。
言い換えれば、どうしても翻訳できない、
説明でしか伝えられないものもある
ということになりますね。
時々、好きなフランス小説の
日本語訳を見て、原文と比べたりしますが、
やはり、それを何回も思ったことがあります。
その経験を通して、思うのは、
新しい言語を習うことで、小説や詩を
原文で読むことができ、翻訳で失くされた
ニュアンスと言葉の曖昧さに初めて気づく。
話が長くなって、ごめんなさい。
では、
À bientôt !
P.S. : 英語版は 「I am a cat」になっていますね!

Bonne semaine à tous et à bientôt !
ひつじ
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「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」
(急に、すみません

このセリフを聞いたことがない日本人はいないでしょう。
言うまでもなく、夏目漱石の『吾輩は猫である』
(以下『猫』という)の最初のセリフですね。
漱石は、日本文学において、非常に
偉大な存在になっています。
フランスでは三島由紀夫や川端康成、
いま大流行の村上春樹ほど
人気が高いとは言えませんが、
ほぼ全作がフランス語に翻訳されています。
『猫』も翻訳されていますが、
前述のセリフがどういう風に訳されたかを
挙げてみたいと思いまーす!

"Je suis un chat. Je n'ai pas encore de nom."
原文で初めて読む時は、
「猫が吾輩みたいな偉そうな言葉を
使うって、何なんだよ!」 と感じるのが
普通のリアクションだと思うのですが、
フランス語訳ではどうでしょう。
"Je suis un chat."
ごく普通のフランス語ですね。
自己紹介の定番、
「Je suis français」 (私はフランス人です)や
「Je suis musicien」(私はミュージシャンです)
と同じで、全く偉そうには聞こえません。
(フランス語で喋ると何言っても
偉そうに聞こえると思う方はいるかもしれませんが、
それは別としてね!

実はこの「吾輩」のニュアンスを
フランス語で表すのが困難だというよりも
無理に近いといっても過言ではありません。
日本語にたくさんある「わたし」、「僕」、
「俺」、「わたくし」、「我」、「吾輩」などに対して、
フランス語には「Je」しかないのです。
『猫』の翻訳家が、、翻訳上で伝えられなかった
「吾輩」のニュアンス、猫がその言葉を使う滑稽さを
脚注で説明しています。
言い換えれば、どうしても翻訳できない、
説明でしか伝えられないものもある
ということになりますね。
時々、好きなフランス小説の
日本語訳を見て、原文と比べたりしますが、
やはり、それを何回も思ったことがあります。
その経験を通して、思うのは、
新しい言語を習うことで、小説や詩を
原文で読むことができ、翻訳で失くされた
ニュアンスと言葉の曖昧さに初めて気づく。
話が長くなって、ごめんなさい。
では、
À bientôt !
P.S. : 英語版は 「I am a cat」になっていますね!

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